群青の獣性 -ultramarine animality-
この群青の獣性は、コンポーザーがILLUMINAのNaoにOblivion DustのサポートJu-ken。クオリティもお墨付き。NAOの曲は相変わらずふわっとしてますけれど、4曲も作って今回のメインコンポーザーであるJu-kenの作曲はバリバリの強烈なロックです。作曲者が代わればイメージも変わってて、このユニット懐の深さを垣間見たようでちょっと楽しい。インディーズ扱いとなりましたが、本人が二回もメジャーを踏んでる上にこの豪華な製作陣。そこらへんのV系インディーと一緒にしちゃダメよ。実質的にはMICHIのソロであるだけに、100％MICHIてんこもり、彼の魅惑のヴォーカルが心往くまで堪能出来ます。セクシーで生命力に溢れていて、濃厚。魅惑のセクシー・ヴォーカル。生々しい生命力の灼熱感。
MASCHERA時代の突き抜けるようなクリアな声では無くなってきているんですけれど。
この音楽の活動フィールドがV系で、バンギャにミチミチミチミチ言われてるのもなんか絶対違うと思う。ヴィジュアル好きな人にはウケそうな音楽だけれど、なんか根本的にヴィジュじゃないもん。それくらい、お手軽に触ることもはばかられるような、強い意思と世界を持った一枚。「群青の獣性」という言葉は、純粋なまでの生命力に溢れるこのアルバムによく似合っていて綺麗。
もう「MASCHERAのMICHI」の姿は殆ど無くなってます。それが淋しいところでもある。やっぱり好きだったMASCHERAの中の彼を、S.Q.Fにも望んでしまうから。だからS.Q.Fは嫌いだったの。群青の獣性なんて初めは大っ嫌いだったね。繊細さが無いから。露骨にエロいのも何だかね。歌詞見て、もうイラナイや〜ってポイしてたの。でも、私はやっぱり、姿を変えても、歌を乗せる曲が変わっても、MICHIっていう人間そのものが好きなんだよ。簡単に聴いて、簡単にイイ悪いとか言ってちゃダメなんだよ彼の歌は。真剣な心で触れ合ってあげないと、MICHIはわかんないんだって。
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【2002/02/23】
