PIERROT

FINALE

FINALE

1999/07/07 OUT
PIERROTメジャーデビュー1発目がFINALEでいいのか、さすがPIERROTとイロイロと話のネタは尽きなかった本作品は、非常に心臓に悪いイントロから始まります。徹夜していて、朝の目覚ましタイマーが作動してこれが流れたときの冷汗っぷりってば。はぁあコンポに悪霊降臨したのかと…。
世紀末的な雰囲気ですが、核戦争後の無に帰した世界、原始の海に帰った世界・・・そんなイメージ。なんだか、BGMとしてサラッと聞き流せないものがありまして、しっかり聴いてないとその暗黒っぷりに精神状態全部持ってかれるような感じ。気をシッカリ持って、頭フル回転で付いて行かないと。なのでヒッジョウにコレ疲れるんですけれど、でもなんか好奇心を刺激されて続きが気になって止められないという、名作なんだか何なんだか、難しいバンドねホントに。
PIERROTがバラードなんて・・・とかいうイメージがあるんだけど、このアルバムけっこうゆったりした曲が多いな。しっかり向き合って聴くだけにイマジネーションの強く刺激されるアルバム。海の中に沈んでいるかのようなECO=Systemはとってもキレイな世界。やっぱり救いがなさそうなんだけどキレイな世界で。SACEREDのコーラスなんかも、シャリオンみたいでいいな。こういうのナウシカのサントラなんかに似合いそ。ラストレターも好きだな、PVが非常に綺麗だった。
CHILDでシメないところがなんかまたピエロっぽいなー・・・と思ったら歌詞カード、CHILDの後にクレジットページがあって、あら、そのあとNewborn Babyになってる。ナ・ル・ホ・ド・・・って、どういう意図かしら次回予告ってことかしら。ピエラーちゃん解説カム!
もう「どういう意図かしら」ちゅーの多過ぎですヨPIERROT。
メロがちゃんと聴けコラと主張しているかのごとく、要所要所に出てくる「PIERROT節」がまた強力に耳を奪って行く。ハルカ・・・の「♪たどりつけ〜たら〜」とか、「鋼鉄のメシ〜ア〜♪」とか「最後のて〜がみは〜♪」「この世界で〜♪」・・・逃れられません。ふー・・・。強いんだよ。Janne Da Arcみたいな楽曲自体の強さじゃなくて、雰囲気が濃い。
キリトはね、歌がね、腹から声出てない、ヘタクソヘタクソ言われてますけれど、なんかコレ聴いて、コレでいいじゃん、とか思った。歌声〜って感じじゃなくて、むしろ歌詞の「語り部」ストーリーテーラー。世界観しっかり語るにはピッタリだろうし、無機質な声って、この堅いサウンドのこのバンドに乗せるには、ピッタリじゃない?歌の感触とかじゃなくて歌詞自体を耳で追っちゃうもの。音を外すとかの「歌が下手」じゃないし。
ライヴで楽しいMAD SKY- 鋼鉄の救世主、「だっいっちーを蹴るー」で思わず手をぐっとやっちゃうのはやっぱり怪でしょか。
初回盤はなんだかクリアケースにトレカ(?)にチラシにといろいろくっついてきてて楽しげ。デザインワークなかなか凝ってます。それなりの実用性もあってハナマル♪しかし開くたびにめりめり言うのはちょっと怖い。

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【update:2001.05.06】

PRIVATE ENEMY

PRIVATE ENEMY 有罪・無罪と言った楽しそうなコンセプトがこのアルバムの中にはどっさり詰め込まれて居るのですけれど、わたくし大して興味深く観察して無いので難しい理屈を叩き付けられても良く解かりません。インタビューとかしっかり読んでいればまた興味深い作品には違いないのだろうけれど。ピエラーじゃなきゃ付いて行けないぞー、一般人が聴くには敷居が高いぞー!逆にしっかり追求していったら楽しくてしょうがないだろうなということか。個人の趣味の問題だねこりゃ。
とか言いつつ、音楽だけ抽出して聴いてもハイレベルだなーと感じる。今のところ表面的にさらっとなぞって普通に聴いているだけなので、サウンド分析とかはじめようものならえらいことになりそうだ。
音の圧力はバリバリ。基本的に暗さが漂います。ドロドロのグロさのなかを悩みながらゆっくり進んで行く感じ。そして、強いなぁ、と思う。ライヴのインパクトが強すぎて、音源を聴いていても身体がライヴになってしまう辺り、ライヴで叩き上げてきたバンドだけあるなーと思うのです。頭を良く使って聴くのが正しいでしょう。癒し系ではなく、むしろ体力を削られます。
出来が悪いとは思ってないんだけれど…。スタジオ作品よりもライヴ重視ってことなの・・・。 コレを聴いておべんきょしてLIVEで遊びましょうってことで。自分の場合。

2.CREATURE
シングルで出たときはインパクトの無い曲だなぁーくらいで終わったんだけれど、よくもまぁここまでヘドバン欲を狩りたてる曲を作ったものだわ。ライヴでのキリト氏の人形のようなヘドバンが忘れられません。楽しいから好きです。UPSET!
4.MASS GAME
この曲のイントロを聴いて手が動かないピエラーって、いるのかしら。みーぎ、ひだり、外回し、内回しと思わず唱えつつ、夜中に独りで真剣に踊り狂っていたりする。怪しい。でも楽しい。でも怪しい。ライヴ楽しかったです。
5.AGITATOR
コレがシングルで発売された当初は、PIERROT最強のフェイバリットだと思ってずっと聴いてたな。速いとかメロがいいとかじゃないんだけれど、一風変わった曲調とテンポが刺さったのね。こういうありふれて無い曲が創造できるバンドは尊敬。
8.パウダースノウ
シングルよりもバラードさが増してます。徹底したほうが好きです。でも当然甘甘しくなるはずなど無く、ぐさっと痛々しい感じ。例えて言うなら絶対に人間になれない妖怪人間のような哀しさ?そして寒い。寒さがしくしく痛いぜ。人間的な生々しい弱さは見あたらず。完璧ですな。
9.ゲルニカ
って、どう言う意味ですか?何語?ドイツ語?アルファベットでどう書くのかしら。これまた寒くて痛い。
11.Analyze Chat [FREAKS]
水戸黄門?全体がSEになってる。少年犯罪に関する良くあるワイドショウ的ニュースの一シーン。意味不明〜!こういうのを聞いてわけわかんねーなーと感じられない人間が聞いてたらそれこそ怖いなーと思ったなんとなく。ありがちで笑えます。いやねこういうのが溢れてる世界。
12.FREAKS
・・・いや〜、でもね、でもねぇ、その、何て言うんですか、歌詞を読んで、その考えには賛成できませーん、みたいな。少年犯罪について語るにはこの曲じゃ少なすぎるだろうし、また雑誌やなんやを読み漁って初めて彼の主張も解かるのだろうってなもんだけれど・・・む゛ぅぅ。救い無いと言うか。自身の思想にもよるだろうけれど。
こう言うの歌詞にするアーティスト少なく無いけどいいのかね?TAKUROとか。
ライヴの「邪魔する奴は潰せ!」「殺しあえ!」はとっても燃えた!ホールの演出も楽しかった!曲的には壊れてて好き。ライヴの起爆剤。
13.ATENA
FREAKSの後でいきなり明るくなるな…
14.神経がワレル暑い夜
こういう疾走感のある曲は大抵のひとが好きだと思うのだけれど、ファーストインプレッション弱かったの、PIERROTだと良くあることだけれど。う〜んカッコイイ。 メロも明るいくせにねじ曲がってるあたり、PIERROT節〜!って思う。ところでこれドラム凄くないですか?リズム、ツボです。
15.THE LAST CRY IN HADES(NOT GUILTY)
1.THE FIRST CRY IN HADES(GUILTY)

タイトル繋がってるけどコンセプトわかりません。教えてお兄様。
暗いです・・・。最後の効果音が怖いです。

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【update:2001.02.28】

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