Tierra |
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見える景色鮮明。これは、空への狂おしいまでの憧憬を描いたある一つの窓にまつわる物語。太陽の光が差し込み、風が身体を撫でて吹きぬけ・・・窓の外には憧れの空と大地。そして時間は流れていく。 この作品を初めて聴いたのはもう何年も前だけれど、その時のイマジネーションを今でも覚えてる。雲の上の真っ青な空の中を飛んでいく・・・ジャケットの空色のイメージのまま、でも模してある水面ではなく間違い無く空。 Tierra・・・スペイン語で「大地」を意味する。L'Arc-en-CielのCielはフランス語で「天」。対を成す二つの言葉。ジャケットの帯にある「限りない天と大地へ捧ぐ・・・」とのコピーは、この作品の内容にまさしく相応しい。自然と人との美しさを美しく描ききった、一枚。本当に綺麗。 ここまでコンセプトも音も完璧に作られた作品って言うのは、今でも無いです。Tierraから、VHD「Siesta〜film of Dreams」の四作品目「窓-Fenetre-」さらにはTV放送「ノスタルジーの予感」までがこの天と大地の物語を綴っていく。 ギターが、ベースが、ドラムが、一音一音が、そこにあるべくして存在するんだなと思えるくらいの存在感。ギターの透き通るような、空気を震わすような線の細いクリーントーン、あたたかく流れるようなベースラインの色気、プリミティヴで感覚的なドラム。それはとても生々しく人間的で、全てに色気があって、魂の入っているようで。感覚で演奏しているようなルーズさがまたいい色気になっている。そして低く、落ち付いたヴォーカルが世界を語る。ほぼ全篇に渡ってバンド以外の音も大量に挿入されています。 製作にはとても時間をかけたのだそうです。それだけのことはあります。 風の行方とWhite Feathersは、本当に好きで好きで大好きで…。 ..............
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