アンミュレ。暗黒系と言われる。現存する暗黒系の中の最高峰。カテゴライズするならいわゆる「黒系」と「白系」を混ぜ合わせて「灰色」…というか、むしろ黒い白いを通り越してもう何もない暗闇の「無」である無彩色。
死と退廃と美しい無彩色が繊細な音色を奏でる。
疲労時にライヴに行ったりなんかすると口から魂が出たり入ったりするくらいの精神汚染で立ち直れなくなります。なにか浸食されそうな怖い空間を作り出す、それもまた凄まじい力を持ったバンドであります。だがしかし一度体感してぐったりするのもいい体験だわ、と思いました。無彩色な世界観の濃厚さに精神的に侵食されるその感じが暗黒好きな人にはたまんない感じだそうな。
ライヴは素晴らしくも恐ろしい空間ですが音源は大好き。しっとり繊細で綺麗、漂う感じだとか。
よくラルクっぽいと言われてるけど、そういや繊細な音色や突き放された雰囲気がラルクのDUNEを突き詰めて行ったらこうなるかな、って感じ。
最近喋るようになったヴォーカル想のぶっちゃけキャラもまた箸休め的にいい味出しております。そしてギタリストハルカは何だか知らないけどやたら気色悪くて気になる。
もともとは暗黒も過剰に暗黒すぎで混沌としたカオスの塊で、さすがにちょっとあまりにもカオス過ぎて遠慮したい感じだったんですけど、一回活動休止して、復活したところ、なんだか素敵な感じに調整されてますます良い感じ。その気になって世に出ようと思えば需要はありそうだが、さて…?
【Update:2007/04/18】
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