BUCK-TICK

BUCK-TICK。日本トップレベルの「完全・完璧な世界観」を誇る重鎮。まぁず失敗は無いハイクオリティ。
個人的には、SEXY STREAM LINER近辺の時代が好きですが、BUCK-TICKを一番聴いていた時代だから、これは愛着と好みの差なんでしょうねぇ。
完全な世界観と言う意味とは違うんですが、殺シノ調ベ ~This is NOT Greatest Hits~は、自分の中の歴史上ハズせないリストに収まっております。チープな感じと懐かしさと、JUPITERと、悪の華と。完全完璧もOKですが、極々初期の大失敗だらけとか、初期のやや失敗だらけを好むのもそれはそれ。今適当にメッセのひとに一番好きなアルバムを挙げさせたら狂った太陽ベタ惚れと言った。ふむ、あれいいよね太陽ニ殺サレタ。明日から狂った太陽をヘヴィロテにしよう。素敵だ。  【Update:2005/10/29】

十三階は月光

十三階は月光

1 ENTER CLOWN
2 降臨
3 道化師A
4 Cabaret
5 異人の夜
6 CLOWN LOVES Senorita
7 Goblin
8 ALIVE
9 月蝕
10 Lullaby II
11 DOLL
12 Passion
13 13秒
14 ROMANCE−Incubo−
15 seraphim
16 夢魔−The Nightmare
17 DIABOLO−Lucifer−
18 WHO’S CLOWN

(2005/04/06 OUT)

十三階は月光。
タイトルからして神々しい。
このご時世に良くやった。
ああ、タイトルが素敵だ。ジャケットが素敵だ。
完全世界のゴシックの足りない世の中だよ。セレブなゴシックを求めてたんだよ。
血を見るサーカスという要素。今井ギターの「変」なフレーズがまたミョーな雰囲気を作っております
本物だな。キャリアの偉大さも、ここまでくると人知を超えてますねぇ。凡庸なバンドならば、長らく続けてるとマンネリ化して話題性が無くなってくるもんだと思うんですけど。いやはや…
和製ゴスじゃなくて、いわゆる世界のGothic。
オタクゴシック的なキャッチーさでは無いんだ。エレガント。
淡々と。雰囲気のある部屋で、漠然と流して雰囲気を楽しむ、って感触がする。
ポータブルプレイヤーで傾聴する、というより、だだ流しの雰囲気が良い…。

ライヴ映像はゴシックという名の元の超絶コンセプトで、すっげぇエンターテイメントになってました。あれは… 行っておけばよかったな。
素敵だった。

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【Update:2005/10/29】

ONE LIFE、ONE DEATH

ONE LIFE、ONE DEATH

01.Baby, I want you.
02.CHECK UP
03.GLAMOROUS -FLUXUS-
04.細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM
05.カイン
06.Death wish
07.女神
08.サファイア
09.RHAPSODY
10.FLAME

(2000/09/20 OUT)

視聴

緻密に計算してひとつひとつ音色を構成させているような感じ。この人達は音のデザイナーですね。程よくウェットで繊細でダーク。デジタル気質なところも素敵。
出たとこ勝負の勢いでGO!なRock要素がない。理想の音の映像に向けて全て計算済み。このプロのプロたる所以な完成度は、すごいなーと思う。ひっさびさのヒットだわ。
歌詞が耽美で素敵、声が素敵、繊細で丁寧な音作りが素敵。
一音一字一句一ジャケットに至るまで完璧。コレコレコレなんだよコレ!と思わさせる。ヴィジュアル系はかくも在るべき、という。理想のかたまりのようなアルバム。

だがしかし、なんだか聴いているとどよ〜んとしてくるのは何故なんだ。特にFLAME

「ドリーが一匹、ドリーが二匹」ってやつ、いいね。

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【Update:2001/01/30】

SEXY STREAM LINER

SEXY STREAM LINER

01.タナトス
02.SEXY STREAM LINER
03.ヒロイン-angel dust mix-
04.無知の涙
05.リザードスキンの少女
06.螺旋 虫
07.蝶蝶
08.囁き
09.迦陵頻伽 Kalavinka
10.MY FUCKIN' VALENTINE
11.Schiz・o幻想
12.キミガシン..ダラ

(1997/12/10 OUT)

非常にゆるゆるまったりした感じ。死と隣り合わせに眠っているかのような感触。退廃的な美しさ。
だるだるでねむねむですけど、とっても金属質な深くシャープな音が素敵。極上の音の配列に舌鼓を打つのです。BUCK-TICKはそういう高級ディナーフルコースのようなスキのない美しい配列を持った音楽だ。それがかもしだす雰囲気がとても良い感じですね。こういうのは割とあるようでいて、意外に少ない。
ヴィジュアル系バブルの中の名作ヒロインは当然キリっとした疾走感が好きなんですが、螺旋虫がとても素敵です。この音の雰囲気がたまらん。深い暗い冷たい広い空間に取り残されたような。そして世界を文字でも表現しつくすこの美しさで固めた言葉使いがたまらん。
歌詞全体に雰囲気があるんです。文章として訴えたい内容としての意味は多分ないけれど、雰囲気があるんです。私はそういうのが好き。理想は完全な世界なの。聴覚だけは日常から完璧に切り離されるって素敵じゃない?
生きててダルいことやムカつくことは全部忘れたい。生活臭ゼロだからこそこの手の音楽は好きです。
はー、プロだなぁと、しみじみ思います。
高級ディナーの味は、必ずしも「一番すきなたべもの」とは一致しないが、たまに食うとその完璧さにとても感動する。例えばやきそばとかの庶民的な味が誰だって好きなように、「良いもの」=「好きなもの」とは違うけれど、プロの味は、良いものは良い!と素直に認められる・・・って感覚なんですねぇ。

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【update:2002/09/14】

Six/Nine

Six/nine

1.Loop
2.love letter
3.君のヴァニラ
4.鼓動
5.限りなく鼠
6.楽園 (祈り 希い)
7.細い線
8.Somewhere Nowhere
9.相変らずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり
10.デタラメ野郎
11.密室
12.Kick (大地を蹴る男)
13.愛しのロック・スター
14.唄
15.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ
16.Loop MARK II

(1995/05/15 OUT)

ちょっとだけ視聴
参考資料

最近ex.FatimaのKanomaがよく「密室」をカヴァーで歌っております。まったり。
まったり。
なーんか、まったり感が良い。
繊細でアーティスティック。幻想的で綺麗。だけどあんまりカッチリ作りこみ過ぎてなくて、いいな、と。大音量で昼間にかけてぼーっとしてると結構いい感じのトランス状態の昼ね出来そうな感じ。
アナログじゃないけど、アナログっぽい、古びた音質って言ったらいいのかね。
あと、そこそこのフレッシュ感。1995年だから、BUCK-TICKがなんていうか、重鎮じゃない頃。若さと大人さの狭間の脂の乗った時期という。
なんとなく現状に嫌気が指して、自虐に走って行く時期なんでしょうかね。歌詞がね。
でもキレイだからそれはそれでステキ。
過剰に若気の至り的に恥ずかしくもなく、無駄に落ち着いてしまっているわけでもなく。
この程度の若気の至りっぽいネタっぽさと完成度がいいバランス感覚で私は好きだと思いましたわ。
何でまたKanoma氏は「密室」を選んだのか知りませんけど、でもこれ、いいよね。まったりけだるくてそこはかとなくエロい感じが。

ま、でも、トドメは「Somewhere Nowhere」すっげぇ好き。朝のめざましには是非、これをかけたい。すごく維那になんとかして欲しい。
…だってしょうがないじゃん。ネタ好きだもん。
「わかったぞォォォォ!! こっちだぁぁぁぁーーーーッッッ!」って櫻井先生が絶叫してます。ハートズキューン

私のBUCK-TICKの歴史は大雑把に言うと殺シノ調ベで始まって、darker than darknessからSix/nineまでがスポっと抜けて、COSMOS、SEXY〜あたりからまた再開、という、まわりくどい感じなので、当時これが出た記憶が全くありません。
未だに、BUCK-TICKのアルバムを発売順に並べろと言われたら、COSMOS以前は自信が有りません。
でも初期は初期、中期は中期、今更、局所局所で好きです。

あと、何でしたっけ。コレって、コーランを勝手に使ってお咎めが来て焼き直したから、赤盤と紫盤があるやつでしたっけ。

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【update:2006/01/23】


PARADE~RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK~

PARADE~RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK~

01.JUST ONE MORE KISS / 清春
02.ICONOCLASM / J
03.MOON LIGHT / BALZAC
04.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ / 土屋昌巳
05.MY FUCKIN’ VALENTINE / ATTACK HAUS
06.Living on the Net (Ken Ishii Remix) / KEN ISHII
07.囁き / 遠藤ミチロウ
08.六月の沖縄 / THEATRE BROOK
09.スピード / MCU (KICK THE CAN CREW)
10.MONSTER / RUNAWAY BOYS (kyo and nackie)
11.PHYSICAL NEUROSE / AGE of PUNK
12.悪の華 / rally
13.ドレス / abingdon boys school

(2005/12/21 OUT)

BUCK-TICKのトリビュートアルバム。
あんまりヴィジュでもないけどこの界隈にいたら知らんでも無い人々が並びます。
結局元々がBUCK-TICKなので、だれが作ったか、っていうのは関係無く聴けちゃうわけです。

JUST ONE MORE KISS清春は何を歌っても清春節になってるのがすごいなぁ。清春の歌になってるもんねぇ。ソロ清春の。
ドレスはドレスなのに西川貴教がゴテゴテにレボっちゃってるのがハマってて笑った。これ好きだ、こういうのが好きだね。
GLAYなTERUさんの悪の華は気が抜けるですよ、ほかにもっと色々あるだろうに何でそんなキャラに無い選曲なんですかねそんなに歌いたかったんですかねGLAYなTERUさん。(hideのMESERYは良かったのにね。)清春か維那か葉月呼んで来ちゃうぞ。アレンジはギターがパッキリしてていい感じ。
Jさんは点火します燃やしますファイヤーな感じに仕立ててくるのかしらと思ったけど、割とそのまんま。
なんか軽くパンクでウォウウォウなMOONLIGHTがステキ。BALZACってうるさい感じかと思ってたね。
ミチロウさんの(馴れ馴れしい)囁きのアコギ&パーカッションの民族音楽アレンジ勝負良いわ。

面白い。
あと割と聴きやすいと思った。
変な話、だれの何がどうというより、元の曲がイイ感じなので、普段あんまり無い手法のアレンジ違いがいっぱ〜い聴けます、という裏ベストみたいな感じ。パンクあり、民族あり、ボサノバあり、レボあり…、と。それで楽しくズルズル聴けちゃってるとこが、トリビュートとしていいんだか、悪いんだか、わからん。
だって原曲がいいんだもん。原曲が。
目玉焼きに醤油をかけて食べてたけど、今日はソースにしてみたよ、的な根本の変わっていなさで、楽しんでます。
楽しいよ。面白かった。

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【update:2006/01/29】

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