Visual系初心者に贈る200文字のヴィ系基礎知識
(90年代メジャーバンド篇)


【2006.01.19やや修正したけど基本的に内容は適当なので笑い飛ばそうぜ】

□ BUCK-TICK
そもそもヴィ系がどーのこーのという次元を超越してる。世間に出しても恥ずかしくない、BOOWY世代の方々には想像もつかない世界。とってもハイレベル。文学的で美麗な世界。活動の長さに比例してオトナの間でしつこい人気を誇る。ヴィ系特有の青二才臭さが無いので、普通に聴いていて恥ずかしくないありがたい存在。


□ Dir en grey
21世紀ヴィ系界の帝王。めちゃくちゃ激しいライヴが面白い。メンバー全員目の保養でした。 かつては見ていて恥ずかしいくらいのアホなほどこてっこてのヴィ系。 でもそんなところがファンは好き。バカな子ほど可愛いのである。ヴォーカル京は心身共に小粒キャラ。 PIERROTと仲が悪いとか、La'Muleをファンに潰させたとか、悪事も色々評判。黒夢のパクりで名高い。そして後進バンドにパクられまくり、そしてパクりまくる、100%純パクリバンドだがそんなこたぁ今更どうでも良いのである。 紆余曲折へて結局最近すっかりハードコア。つまらぬ。

■ FANATIC◆CRISIS
薄っぺらくちゃらちゃらしたギターの音色やヴォーカルは切なくも心地良い。かつては97年デビューの「ヴィジュアル系四天王」とか呼ばれていたが最終的にすっかりカジュアル系フツーのオニーサンバンド。ライヴは馬鹿炸裂だが結構楽しい。2月にブリッツで行われるバレンタインGIG(通称バレギグ)は恒例。2005年解散。


□ Gackt
461歳の芸能人。不思議ちゃん。皆忘れているようだが元MALICE MIZERのヴォーカルである。歌唱力があるんだか無いんだかわかんない。常人でないことだけは確か。声質が素敵。コンサートは凝ってますが「ライヴ」を期待して行くと辛い。Gackt本体よりサポートメンバーが好きとかいうケースが結構多い。


□ GLAY
既にヴィ系なのか謎だがギタリストHISASHIがヴィ系なのできっとヴィ系なのだろう。良いメロディーとしみったれた歌詞、しつこくない声質が素敵。全体的に古きよき時代というか古臭いという感じだが、音楽ジャンル多彩なヴィ系界にとってはこういうバンドも必要である。セールスはデカいが間違ってもヴィ系王道バンドではないのでヴィ系=GLAYと思われているのは少々困りものである。全てはTAKUROの才能。

□ Janne Da Arc
五感を刺激するハードロックバリバリな楽曲。えげつない下世話な歌詞が魅力。たまに普通の女子としての感覚でグッとくるのであなどれない。関西人なメンバーが笑いも外さない。ギターテクは上々。食に拘るキーボードがいる。ヴォーカルyasuは狂信的なまでのhydeファンだ。バンド名のスペルが間違っているのは適当に付けたからです。


■ 黒夢
大半のダーク系はここに繋がる。ヴィ系黎明期においての名古屋の代表バンドで、ラルクと双璧と謳われてました。ダークでこてっこてのヴィ系サウンドから、年数を追うに従ってPOPS→PANKへとジャンルを変えていき、同時にメンバーがどんどんいなくなる大変めまぐるしいバンド。ヴォーカル清春のワンマン。ヴィ系としては、FAKE STARまでがギリギリか。今尚後進バンドに影響を与えまくっている。

□ La'cryma Christi
かつてのヴィジュアル系四天王・・・。 一部では「プログレラルク」などと呼ばれていた。 大陸的・民族的で煌びやかな楽曲が素敵・・・だったんだけど突然激アマな曲を書くようになったり、急激にハードロック道に目覚めたりと、 大分迷走し本来の自分を見失っている感有り。 ギターHIROの長い髪&濃いヴィジュアルは名物だったがこれもまた最近ナチュラルに返ったりコテコテになったり…忙しい人だ。ヴォーカルは電波で有名。

■ Laputa
ダーク・ハード・メロディアスと言ったらここ!の名古屋系。後期はデジタルをも取り込んで凄い事になっている。 黒いお姉さまたちが集い、オトナな空気が流れていた。 ライヴでは手扇子ヘドバン三昧・セーフティオールバースト。 ヴィ系が流行るちょっと前にデビューして売れそびれてしまった様子だが、それも良し。2004年9月解散。メンバー各々ソロ活動。

□ L'Arc-en-Ciel
大自然と恋の終わりの曲ばっかり書いていた切ない切ない切ない触れたら壊れそうな繊細な空気感を湛えたバンド。…が、98年くらいからロック兄ちゃんと化す。ヴィジュアル系と呼ばれるのが嫌でもアイドルと呼ばれるのはOKらしい皮肉。ベースの人のうかつな発言による内外の敵の大量生産っぷりにはある意味で感心する。ソロになるとメンバーは自由奔放。何処へ行くL'Arc-en-Ciel。

■ LUNA SEA
2000年暮に「終幕」事実上の解散。有無を言わさぬヴィ系界の頭。時代を築いてきたのはこのひとたちだといっても過言ではない。初期・中期の端麗な典型的ヴィ系サウンドは事実他の追随を許さないクオリティに仕上がっている。97年のソロ活動によってその後少し質が変わった様子。けど売れた。
ヴォーカルRYUICHIの河村隆一的奇行とドラム真矢と石黒彩の結婚によって二人だけクローズアップされてしまい世間に正しいLUNA SEAの姿が伝わっていないことは非常に残念である。次点がSUGIZOというあたりも不安である。弦楽隊がんばってくれ。

■ MALICE MIZER
行くとこまで行ききってしまったメイクに衣装、そしてゴス。ヴィ系どっぷり。 楽曲もバリバリのゴシックなコンセプトを極めてます。 ヴォーカルが変わってもバンドイメージが変わらないって凄いね。ステージもなかなかのものであるらしかったが活動停止してしまった。 一般人にキモいと言われようが意に介さず宿命かのごとくヴィ系を突き進む貴方達素敵でした。 ヴォーカルGacktの突然の疾走騒動、ドラムのKamiは突然くも膜下出血で急逝など、バンド運営自体が波乱万丈。 一代目ヴォーカルTETSUはZIGZOをやって…。現在nilなことが信じられん。 二代目Gacktはソロで。ステージもなかなかのものであるらしかったが活動停止してしまった。

■ MASCHERA
ロックでキャッチーで泣きメロ、のヴィジュアル系ストレート。ヴォーカルMICHIの声質と難しい人間性がとっても素敵。[e’kou]で一瞬売れかけたけど結局売れ時に乗れなかった、隠れた実力者。インディーズ時代の文学的歌詞もなかなか良いね。ヴォーカルMICHIはS.Q.Fへ。ギターTAKUYAはJ*Jeniasへ。ベースHIROとドラムTOMOはV系上がってT.O.S.Sへ。

□ PENICILLIN
「ロマンス」のヒット以来ナリを潜めてますがちゃんと生きてます。ここはソロ活動と半々な感じ。ソロをしっかりやりつつ解散しないのは珍しいタイプだと思う。バンド本体の楽曲はどうもお笑いに走ってしまっているような気がしないでもない。かつてはバリバリのヴィ系だったんだけれど。HAKUEIはヴィ系でも1.2を争う美男子だと思う。ヲタだけど。息が長い。最後に勝つのはPENICILLINかもしれない。

□ PIERROT
やることなすことに理由をつける衒学バンド。期待を裏切らない人たち。コンセプトがちがちの活動は万人受けはしないがハマるとヤバい。PIERROTファンの「ピエラー」の熱狂っぷりは戦慄するほどに凄まじい。悪い事するのも大抵ピエラー。煽動者・ヴォーカルのキリトはあらゆる面で面白いひとです。バンド特性の為か男のファン殆ど見かけません。ライヴは煽りまくりでかーなーり面白いです。ヘドバン&振り付で暴れ放題。最近勢いがないぞどうした!?

□ Plastic Tree
通称「プラ」。サーカス小屋テイストの気の抜けたキャラで、心象風景系。 ヴォーカルの気の抜け具合と、サウンドの重厚っぷりのバランスの妙がいい。 実力で人気とって這い上がってきた感じ。 ハイセンス・ハイレベル。ヴィ系以外でも通用するピュアなヴィ系。 近年はふわふわ具合もやや抜けたか。


■ Raphael
癒しの天使を名乗ってました。 通常のバンドマンよりふたまわりくらいも年の若い方たち。 当時、十代でメジャーって凄い。 同世代だけあってティーンエイジャーの共感呼びまくり。 メンバー・ファン共に痛さと楽曲の美しさは相乗効果だったのか。 楽曲はなんだか異常にメタルでクラシック。 ギタリスト華月のオーバードースによる急逝は界隈にかなりの衝撃を与えた。 事実上の活動休止。ヴォーカルYUKIとドラムHIROはriceへ。

■ ROUAGE
2001年、事実上の解散。名古屋出身。 退廃的な黒さを基本にしつつ、真っ白い世界、神聖さ・純粋さが光る歌詞が綺麗。 初期のベーシストKAIKIはヴィ系事務所「ソレイユ」の社長さん。 以来ベーシストが定着した試しがない。 ライヴは不安になるほどへったくそでしたな。 ドラムSHONOは謎の失踪。ヴォーカルKAZUSHI・ギターRayZiはSTRAY PIG VANGARD.へ、ギターRIKAはdibsへ。

□ SEX MACHINEGUNS
へヴィメタお笑いバンド。お笑いの癖に妙にまじめなところもあったりして可愛い(?)ヴォーカル&ギターのオヤジANCHANGがバンマス。 CD聴いただけで判断するのはあまりにも危険と思われるのでライヴに行きましょう。 踊り狂いヘドバンするマシンガー達をみてるだけで楽しそうです。メンバーチェンジが結構激しいような。前代ドラムSPEED STAR SYPAN JOEはケガの為引退その後DASEINへ行って結局帰ってきた。前代ギタリストSUSSYは脱退後アメリカ修行を経て何か活動している。cali≠gariの研次郎が突然加入し、そのあまりにも酷すぎるギャップに世間が沸いた。

□ SHAZNA
ヴォーカルIZAMのキャラとルックスで、バンドの基礎体力が無いうちに突然売れてしまったため、あっちゅーまに飽きられ消えてしまったのではないかと思われる可哀想なバンド。ヴィ系代表格のイメージがあるが、彼らもまた異端である。「激甘」なコンセプトが成功しているのは悪くないと思う。最近活動してないね。でも解散はしてない。


□ SOPHIA
昔はただのアイドルバンドじゃーんっと思ってたが、ある日突然渋くなった。ライヴで録音・写真撮影の規制がないとか、アンコール無しの構成とか、かなり革新的なひとたちだったりする。ヴォーカル松岡充は芸能人だが、年をとらないのか?ヴィ系かどうかは微妙なところ。

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