DuelJewel

ツアーファイナルワンマン
〜高田馬場逆上闘争編〜

2004.4.26
高田馬場エリア



Official Web Site




生まれたときから楽器だけをオモチャとして与えられ育った五人が、
17歳になった日の朝、
LUNA SEAのビデオなど、与えられて、
君達はヴィジュアル系のバンドをやりなさい、ワンマンをしてみなさい、と
言われた時に出来上がるバンドがDuelJewelのようになるのであろう。

最近、まわりで、やたらDuelJewel旋風が巻き起こっている。極地的ブームであろうか。
まぁしかしそんな事はどうでも良いわ。
ヴィジュアル系が20世紀に置き忘れてきてしまったものを彼らは持っている。意外と若そうなくせに。

わざわざ半休とって差し上げてよ。
大好きな「昏睡×ケ×ケDoll」がどうしても聴きたかったので高田馬場エリアへ。
一曲目にして目的達成!さて、はて。
私の知名度ランキングの感覚で行くと、良くエリアワンマンなんか出来るなぁって感じなんだけど、それはそれなりにサマになってたわ。200人以上は入ったのかな。誰が来てるんだ??

「昏睡×ケ×ケDoll」(通称メケメケドール)は、Janne Da Arcの「Judgement 死神のKiss」みたいなノリ。頭振るぜエヴィバディセィイェーなノリノリで弾けるわ!と思っていたのに一発目。なかなか一筋縄では行きませんな、前世紀の申し子達よ。
折角だからダサい振り付けでも考えてやろうかと思ってたのだけど、既に敵には先手を打たれており、振り付け素人には想像もつかないような、ダサさの極みがバッチリですよ。しまった!ただ、愛したい〜♪ってそりゃねぇぜ 虚をつかれた まさかと思いながら苦笑い。指先でハート飛ばし、そして、結局胸にしまいます。

「いくぞエリアかかってこいエリアそろそろいくぞエリアとばしていくぞエリアー!!」
MCのボキャブラリーが、出典:RYUICHI語録。
隼人様ってば変わった事を何一つ喋らないところに、逆に感動。
って言うか、ねぇママ!真ん中のヴォーカルのひと可愛い!可愛い!ちびっこヴォーカルが頑張ってかっこつけて煽っているのが可愛い!あぁその笑顔喰っちゃうぞー。
イマドキのオサレなお約束も間違える事無く押さえてるあたり、ノホホンと出来てポイントアップ!
「生命の輝き」ミエコ選手が深い眠りに入っている横でボーっとしながら聴いていたら「若い命 燃やしてぇ〜♪」とか歌ってるのがフッと耳に入ってきて、うわっ それ貴方に言われるとものすごくハズカシー気がする!と思った。ぶっちゃけ歌詞は恥ずかしいのが醍醐味ですけど。歌詞に深い意味が無いのが大切なお約束ポイントですけど。

でもって、この、ライヴ全編にわたって、うっすら漂う「なんとなくLUNA SEA」感。
MCのベタさもLUNA SEA感。
ドラムソロ&リズムセッションを外せないところもLUNA SEA感。
ブレイクと共にジャンプせずには終われない このLUNA SEA感!
よく考えるととってもダサいところもLUNA SEA感!
ダサいくせに簡単にグッと来てホロッときちゃうところもLUNA SEA感!
お約束炸裂。

何かアンコールの余興でドラゴンボールZのOPとか演奏してましたが、みょーに手馴れててDuelJewelとしての違和感無いCHA-LA HEAD-CHA-LA。…というより、笑顔でギター抱えてるヴォーカルの人にまたトキメいてあわあわ。
下手のギターの人が、スーパーマリオのコインを取るチョリーンチョリチョチョチョチョリーンって音を再現していた。変なところで器用さ実感した。
次回は是非、1UPキノコで!

「月と戯れ」が良かった。キラキラ・バラードね。
LUNA SEAの「UP TO YOU」とROUAGEの「ゆめはまたゆめ」の間ぐらいで「月と戯れ」てるような感じ。なんかねー月並みな言葉でしか言えないんだけどね、良かった。素敵曲オーラがにじみ出てる。
「Tales」もなかなか。聴かせ系は強いなー、凄いなー、ホントもう、今の時代に敢えてこんな曲をやってくれるあなた方、何かの救世主になれますわ。

初めて見た時の感想「なんじゃこのバンドは、すげーへちょいヴィジュアル系を惹起させる割にやたら巧いんだけど何?」
演奏力のあるバンドは、音楽やっている以上、とりあえず好印象は持つわけで、こちらのバンドさんは、パッと聴くと、おぉ!って感じると思う。
けれど、よく聴いてるとまた おぉ??って首傾げちゃうとこも。上手いようでいて、割と大雑把なのね。
緊張感が無い。緩めるところと絞るところのバランス調整があんまり無い。大味プレイで、なにより聴かせ系をダメにしてるような気がしないでもないかなーとか。あーそこはそーじゃなーぁい、ってやきもきしたりとか。その「Noah」は100%Noah世界再現してない…とか。キラキラ繊細な曲がただの曲になっちゃったわ…とか。
「売れるバンドの売れなかった頃」みたいな、色みのないエラーな感じ。
(ここで言う「売れる」にもいい意味と悪い意味があって…。「評価に値する」「好き」ともまた違う。)
演奏であれ、楽曲であれ、その他もろもろ素材のコントロールが上手くいってないんだな、惜しいなー。
とは言え、決してこの動員レベルの、ど・インディーズに期待する事じゃない、とは思うけれど。
メジャバン観てても同じような感覚に陥る事あるから。

ファン呼称ジュエリーって。いやむしろジュエラーだってば!デュエラーとか。デュエリスト…違う。
お客さんね、何が悪いわけでもないのに、なんか食えないの。なんで?
「中途半端なのがゴロゴロしてる。」というイメージ。
統一感無く色んな種類のヴィジュ好きが集まって、中途半端コロニー形成してるような捉え所の無さ、そしてまとまりの無さ。やる気の無い高校の運動会みたいな団結力の無さ。
各々楽しんでいるのは、わかるような気がするんだけど、なんだかかなり相当フロアに不協和音漂ってる。最前フロアが見えなかったのが余計に中途半端感を煽るのかね。
とは言え、決してこの動員レベルでの…(以下略)

ノリ方は個人の勝手なので、円陣ヘドバンしてもいいし髪の毛が顔にビタビタ当たってもいいんだけど、遠慮のエの字も見せず顔面アタックする髪は反射的に掴みたくなるですよ。
個人の勝手を施行させて頂いて、飛んでくる髪を握ったまま二度と離さなかったらどうなるんだろう、とドキドキしたわぁ。
ってか香水くさいぞ疎呼乃出部巣!
どうして最近のヘドバンはリズムに合ってないんでしょうねぇ?なんとなく目にすると困るんですが。
悪いのは誰。
それこそLUNA SEAみたいなノリだったら納得したのかなぁ? 
…って、どういうの?黒服でも着て行けば良い訳? わからん。

とか、あーだこーだ悩みながらも楽しかった気がする。っていうか気付いたら楽しいことになっていた。
突き抜けきれず不完全燃焼したけど、そもそも完全燃焼目指して行った訳じゃないから、良いんだ。
ステージうんぬんより、自分はこのバンドを使ってどれだけ弾けられるかしらっっ!というチャレンジ精神が足りなかったのだわ。
そういう点では、多分このバンドでは私バカになれるわ!
はい。ライヴなんて、えてしてそんなもんだ。
結構面白がって、半年振りくらいにちょっと本気ヘドバンしてみたりとかしたんですが。
変だな。何が言いたいんだぁ。だから多分、楽しかったんだと思う。

そうして、部屋では、あの夜の事を思い出し
聴かせ系の音源を聴いては涙をほろほろと流すのです。
「月と戯れ」は名曲だねー。「Noah」いい曲だねー。


【SET LIST】

昏睡×ヶ×ヶDoll
「悦」
暁-akatuki-
Binar[crow]
SEPIA
「二度目の別れを…」
生命の輝き
絆〜PrayToGray〜
(アコースティックVer.)

ドラムソロ&リズム隊セッション

リンカネーションフロウ
永久に夢を重ねて-零式-
Noah
ネバーブルー
Tales

-ENCORE-
ドラゴンボールZ feat.祐弥
月と戯れ




【edit:2004.5.1】

TOPページを開きます