Rentrer en Soi 何系だこれ? 煽りと煽りと煽りとヘドバンと逆ダイと、メロディアス曲と雰囲気曲を、一昔前のコテコテ系衣装でお届けいたしました。真っ白な衣装を身に纏ったVo.砂月、別名「煽る初期L'Arc-en-CielのHyde」と、その周りを固める黒エナメルと短パンと逆毛&染毛四人。 BAISERなのね…。観た事ないけど初期BAISER、紫氏プロデュースのカラーそのまんま出ちゃってます。 鹿鳴館を埋め尽くせるバンドじゃあない、と思った。 そりゃ初ワンマンだから、ワンマン馴れしてないことによる間延びした感じは絶対に在ると思ってたけれど。 何が起こってるんだい?話題先行かい??? 久しぶりに思わず笑顔もこぼれるロー・クオリティなライヴ観たね〜 一曲目の半分くらいで、帰っていいですか?とか思った。ワンマンサイズの時間を耐えられるだろーか、と。 いやいや、ちゃんと観たけど。それはそれで嫌悪感を抱く不快な音ではないから、飽きはしなかったけども。わーすごいなーこのバンドによくここまで客ついたなー、と、しみじみ。 着席して見るくらいのつもりでいたの。鹿鳴だし。 そしたら、またドアから人漏れてるじゃないですか貴方。配布って恐ろしい。 何かこのバンドには転売屋さんのハートをくすぐるモノがあるのか。音源ヲタって本当に秋場系ファッションなのね。いやーん…。そしてコレでもかというくらいわんさか麺の皆様。んで、男女比率がとんでもない事になってました。何事だ。 大体、煽り曲なんだけれど、中盤の聴かせる曲パートは多少は映える、多少は引き込まれもした。 やっぱり、ああいうダイナミックな感じの曲は、趣味だからさ。 まず救いがたい演奏面での不自由さはどうにかならんのか。いわゆる「バンドという塊としての迫力」が無いのね。 ことごとくブレイクが決まらないとか、ヴォーカルの力みすぎのカラオケ状態なド素人っぷりとか、ベースはフレットちゃんと押さえててその音か?とかなんとか、かんとか…。プレイヤー全員21歳以上のキャリア持ちだったら許されないぞレベル。もったいねぇ。もったいねぇ。 ドラムの人は「巧そうに見える」華麗なオーバーアクションが素敵。 「音に間を作るついでのアピール」なのか「手数減らしてもアピール」なのか微妙なところ。スティック回してる暇があったらもっとセンスのいいフレーズ考えてベースと話し合いの機会持てよとか思うくらいには魅力もあるわけではないけど、映えるんだから別にそれはそれでいいか…。見た目Fatimaの4geがドラム叩いてるみたいだったわ。 そして気にかかる最大要因、お客さんとの距離感が近すぎて、なんかのめりこめない。 ソフビ系とかオサレ系とかならともかくだよ、「コテコテな衣装」かつ「世界観」系統なのに、ヴォーカル昔のハイドみたいなルックスなのにさ。男っぷり発揮し過ぎだし、ファンとコミュニケーション取りたがるの。何のためのその衣装なんだ?何のためのゴテゴテの造花百合付き十字架マイクスタンドなんだ?何のためのエナメル衣装… この曲を生かすんだったら、ステージで「ファンの子」と仲良くしすぎてはイケナイと思うの。「ファンの子」以外が引くから。「ファンの子」以外の「客」は、「Rentrer en Soi」を見に来てるんであって、「リエントっていうバンドやってる人がステージに上がったところ」を観に行ってるわけではない。メンバーにとっては「ファンの子」イコール「客」かもしれないけれど。 私は別にMCで次の曲は「羽根を集めて飛ぶうたです」とか説明してくれてもいいけれども、そんなに素で言われても、空なんか飛べない。「天使が日本語を喋ってる」と思わせるくらいじゃないと。 MCまで「関東のHyde」状態なのがちょっとほんわかしたけども!MCに対するリアクションの無さに「シカトかよっっ!!」って、ムクれてたけど、これから「羽根を集めて飛ぶ」時になんであーたの素っぴんのダラダラ話にツッコまなきゃならんのじゃい。 サツキ!リエントの仮面を被るのよ!貴方はステージの上では天使なの!神様なの!営業しないの! でもって煽りは煽りで、このへっぽこ煽りが… パンチ力無いぞー。煽るならビシっと煽れ!もしくは自分のキャラに合わせて煽れ!煽れないなら煽るな! 口頭で、やみくもに頭振れ頭振れかかってこい、と言われても、北風と太陽の「北風」。決して届きはしないのね。つーかまずオマエがここまで来いやコラァ! なんだろ、普段、ステージに煽られて煽られる時ってどう言う時だろう。煽りのうまいバンドって、どんなんだったっけ?「頭ついてんだろォッ!頭振れよ!」はちょっとウケたけれども。 まーでも、お客さんはいっぱいヘドバンしてたから、人によっては太陽なのかねぇ? 久しぶりに鹿鳴館名物の椅子ダイしてるとこ見ちゃった。 この人達はどこらへんを目指してるんだろう、と悩む。 このバンドへたれで救いようもねぇし、成長も期待できないし、家に帰ったら「ノーコメント」でいいや、で済まそう、とか観てる最中は思ってたけれどさ。帰って来て音源「ゆりかご」を聴いてたら、なんか出てくるのかもしれないわ。って思って。 ライヴについては、個人的には「こうだったらいいのにね」っていう改善点列挙してブーたれることはできるけど 「ファンの子」と楽しくやれればいいや、ってのなら余計なお世話だと思うしさ。 「客が取れるバンドになりたい」のか「ハイ・クオリティのバンドになりたい」のか「自分達が楽しければいい」のか、 「ラルクみたいなバンドになりたい」のか「ファンに暴れて欲しい」のか「エンターテイメント系走りたい」のか、何を目指すのか、知りたい。 「ちょっとこうしたらここのバンド好きになるかも」って期待を持った時に、初めっから「どーせバンド側は客取れればなんでもいいと思ってるから無理」と諦めてる、って、それって寂しいでしょ。 改めて音源をいろいろ聴いてて、話題先行したのは、音源なんだわ…、と実感したのでした。 オールドタイプの白系不在の時代に、メロディアスで豪華な曲を作れたら、目立つ。 そうそう、アンコールの「波紋伝う眩暈」は、今までの不平不満をちょっとさっぴいてもいいかなぁ、と思った。あのメロディとキラキラした音の中に埋もれてたら、これは、結構いいじゃない、と。 ラルクのAs if in a dreamがElDoradoの砂の王国Mixにされたような、まさに王道一直線状態ですけれど。でも今は王道曲を「王道だ〜!」って感じさせることの出来るバンドもなかなか無いから。 ああ、こりゃ、ワンマンだからいけないのか。イベントでチラ見して、この曲をやってたのなら、もっと点数つけたと思うわ。 「波紋伝う眩暈」聴く為に、観る価値はあるのか、と思う。 思考は迷走しつつも、Rentrer en Soiには再チャレンジの余地有りということで、ひとつ。 今日は誰もいないだろー、と思って浮かれた服来て行ったのに、辛口同盟の顔見知りさんは、大抵居ましたとさ。 何だかんだで、気になるものは一緒らしい。 Sさん、rさん、aさん、M様(セットリスト借りました)、ア様、Mリリン嬢、どうもありがと。 【SET LIST】 |