FOOL'S MATE presents
-Beauti-Fool's Fest 03-
現代奇想博覧会


Kra
lab.
GULLET
ピンクハレルヤ
ガゼット
deadman
雅−miyavi−
D'espairsRay
DAIGO☆STARDUST
メリー
ムック



2003.12.28
東京ベイNKホール



■Kra
わーステージひろーい。
まぁ何ていうか、J-POP/Rock的な良さはあって、オサレ系にカテゴライズされるようなところではあるのだけれど、不出来なバンドではない。けれどまだまだこの広いステージには勝てない。
笑顔でシャウト製造機が見られなくて多少がっかりした、とは思ったけど、今日は基本的にやる気の無い姿勢で、まぁ、いいかぁ…程度。


■lab.
cali≠gariのギター青のネタバンド。ヴィジュアル黎明期のあの空気を再現したいとか。なんだかんだ言って結局「青」だね。プライドが高すぎる故にメジャーに負けた人だ。
もともとあんまり好きじゃないので。音楽が、じゃなくて姿勢が、だよ。見下されてる感じが嫌。
音楽は、サラっとしてた。毒にも薬にもならなく、刺激無く、別に…。とっても先入観に邪魔されてると思うけれど。本当は嫌いになるような理由も無い音楽だと思うんだけれどね。


■GULLET
名古屋バンドその壱。正統派ダーク&メロディアスな世界観を再現したいタイプ。
…が。
セットリスト負け+客負け+広さ負け で、イマイチ。アリスか剥離かamnesiaだったら・・・。咲かない花って個人的にはGULLETっぽくない、と思うのね。
男前である筈の漾氏はどうもムック逹瑯と見分けがつかないし。
まぁ所詮、私なんか、たかだかファンが気に食わないだけでバンドごとどうでも良くなるような愛の足りない部外者だからどうでもいいんだけど。
ワンマンに行かなかったのは、「GULLETは見たい、GULLET客を見たくない」から。「イヤなら見るな」ってね。・・・客が、余りにも私の鑑賞気分を妨げるので。この広さだよ、折角、色んなことを気にしないで見られると思ったのに。この広さをもってしてもあのファンのアレ具合が薄まらないなんて。私の目の前でヘラヘラ咲くなっつーの・・・。「あはっ ガレットに咲いちゃったー♪」的なノリでふざけてるのが気に触って気に触って。ホント。
挙句の果てに×××に××××かけろ、だなんて私をなんだと思ってるんでしょうか。遠くのほうを見るとやっぱりお馴染みの×××の××が舞っているというダメ押しっぷり。
せっかくいいバンドなのにね。このバンドに限って何故こうなっちゃうのかしら。
事後報告で、ドラムのアキはこのライヴをもって脱退。


■ピンクハレルヤ
「はねるのトびら」の「ヴィジュアル系の追っかけコント」のネタバンド。だから私テレビ見ないんだってばっ!
ムックのYUKKE氏が前説。
超・王道V系SONG。あて弾き。V系のダメさまでをも忠実に再現してるところがかえって潔い感じ。
元ネタを知らなかったのでなんともいえない。観た時点で元ネタ知ってたら、おもしろがって過剰に暴れてみたと思うんだけど。


■ガゼット
色気の無い「あの頃のDir en grey」。ルキのいかにも「田舎で悪さしてそうな感じ」でラブ。ようやくステージを使い切ってるバンドが出てきた様子。まぁいかにもV系アイドルっぽくて偏見持たれそうなタイプではあるけれど、今時のバンドにしては、どうしてどうして嫌味が無いし、楽しいからいいんではないかと。無条件で理屈をつけなくても、あーいいんじゃない?って気楽に言える。オリジナリティーが… とか何とかケチつけ始めるとキリが無いけど、結局楽しけりゃそれでいいんじゃん。


■deadman
名古屋系その弐。人呼んでカリスマ、業界ウケNo.1。
また暗い。
deadmanを知らない人たちは、まずdeadmanを勘違いして帰ったのではないかと。
暗い曲目白押しでも、いいんだけど・・・。勝負セットリストなんですかねー。でも個人的には最後の曲が「雨降りの悪い夢」っていうのが頂けない。落差をつけるという意味で、あのあとにScaffoldを付け加えて頂けたりなんかしたらキレイな流れだな、と思ったけれど。ちゃんと激しめの曲もできるんだけどー、って一応アピールしとけ、みたいな。
私の好きなdeadmanって多分、紙袋被って「バイバァ〜イワシャシャシャシャシャ」って大笑いしてたりする、なんかあの人オカシイ!っていうのだから。偏ってるなぁ。
別に広くなくてもイイ。残念な事に広さを使い切れてないみたい。暗いは暗いでも、暗い空気感がここまで伝わってこないっつーか、なんつーか、暗い支配範囲は結局いつもの動員どおりのハコのスペースまで、という感覚が。神だ神だって言うけどそんな大したもんじゃなかったのね。
あとなんとなくベースなどがいつもと違う音響な感じ。
何だかんだでドリスはいい曲だなと思ったりしたんですけれど。


■雅-Miyavi-
お友達のマリーさんは、その有様を例えて「NKを口説きに来た」と言った。
歌ってる。アコギ抱えてウィスパーボイスで。うわー…。
NK全体が口説かれモードに入ってしまった!この甘いけだるい空気、何!殺られる!雅に!堕とされる!
この子、ギター上手いじゃないの!と感動。…当たり前だ、もともとギタリストだ。そんな事も忘れさせる昨今のこの偶像っぷり。
でもって、後半戦。
Vo.&G.みやび様 (ex.Due’le quartz)
Gu.PATA (ex.X JAPAN)
Gu.ルーク篁 (ex.聖飢魔II)
Ba.Chirolun (ex.hide with Spread Beaver)
Dr.真矢 (ex.LUNA SEA)
以上、石原軍団アダルトチーム参加、とのことで、豪華よね、派手よね。そして、上手いには上手いんだけどね、雅含め全員が全員勝手なことしてる感じ。うるさい。
あんまり印象に残らなかった。知ってる曲をやらなかった。(のかあまりに混沌としていて分からなかったのか)


■D'espairsRay
あーこれかなーって感じ。ホールで見るならこんな感じかなぁと。今日一番納得した。妙にNKに馴染んでいる。派手な音に堂々たるパフォーマンスがベタベタのゴシックで、・・・全体的に何故か漂うSWEET HEART感。解かりやすく例えるとゴス・ピエロ。
ファシズム4カウントで客を座らせて、見事にスベったぁ!一番の盛り上がりどころを座って過ごしてしまったね。
良いと思います。


■DAIGO★STARDUST
えへへっ♪
劣化版・及川光博+氷川きよしみたいな感じ。あれ、そういや今日はヴィジュアル系のフェスじゃなかったっけ?
好きか嫌いかはおいといて気になる存在である事は間違いない。いいネタ見つけた。甘いマスクのイケメン様が、全身スパンコール衣装で歌謡曲。よくやったスターダスト。
数年前のヴィジュアルシーンだったらGOサインも出たかもしれませんが…。本日の出演者の中ではちょっと異質過ぎて〜、ムックとかメリーとか雅とかを見に来てるお嬢様方に好かれるわきゃない。客席が冷えてた。
お友達だとかなんとかで、雅が出てきたとたんガバーッと立つ客がゲンキンです。お前ら来る所間違ってるぞ、といわんばかりの仲の良さ。有明にどうぞ。
雅はやっぱりギター持ってるほうが映えるんじゃないか、と。可愛いわあの子。


■メリー
なんか変に疲れてきた。ゴチャゴチャしてるその意味不明さが面白いバンドだと思うんだけど、疲れてるだけにゴチャゴチャしててあんまり良くわからなかった。ヴォーカル沈みすぎなのが痛く出たか。ガラたんが神の50倍くらい痙攣していた。ふははっ パンツ一丁でゴロゴロしてる。ゴチャゴチャ。


■ムック
疲れた。あー、いい音楽だと思うな、上手いし。でもなんか違うんだ。わかりにくいんだよ。何でだろう。そしておやすみなさい・・・。爆音の中で寝るのも気持ちが良いです。椅子、揺れすぎ。




■プルコギ丼
なんか変な匂いがした。280円くらいの食べ物が500円で売られていた。

■サイン会
・・・そんなんあったの?

■フリマ
余りにも存在感が無い企画だった…。

■リストバンド
入院気分をここでまで味わいたくはないので断固拒否。

■東海林のりこ
ヴィジュアル系四天王の時代は終わったんです・・・。
ここに居るのはバンギャルだよ、インディっちじゃないんだよ、ママ・・・。

■バンギャルモノレール
家族連れのおとうさんが「女性専用車両じゃないよな・・・」と呟いていた。惜しいっ!


まっ昼間からバンギャ集めてFOOL’S MATE企画で派手な祭、開催。
フェスっぽくしようと頑張ったけど…、ダメだった感漂うイベント。
サイン会?フリマ?だって出歩くのめんどくさいんだもん、どこぞのフェスみたいに「〜を観に来たから、〜の時はトイレ休憩」とか、無いから。プルコギ丼を買った以外は、ぐだぐだ。スタンディングゾーンも設定されてましたが、当然出向かず。いくら立ち設定されても、あれではモッシュコロダイはまずそうな雰囲気で。

でも来年もやってくれたら面白いな。もっとジャンル広げて。ベテラン層(GargoyleとかLaputaとかPENICILLINとかS.Q.Fとか)を出したらますます混沌としてて面白いのではないか。






【edit:2004.5.8】

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