五月十一日。新宿ライカエジソンにて、deadman VS Fatima 東名トライブのチケット発売です。ついでにGULLETのマキシの予約受付開始日です。朝の五時半に並びに行ったら・・・まぁ25人くらいは居ました。ア・・・アレ?GULLET+Blastのチケット確保したときはこんなにいなかったような。 FatimaFan感謝Live!別名タダライヴ!ワンマン! いやー・・・いやー・・・Fatimaは凄いね!Vo.Sanakaは凄いね!いやー参った参った。このエロ!いちいちしでかすことがエロ! ライヴレポ・・・か。困ったことに、このバンドに関しては、正面切って分析してぐだぐだ考えてあーだこーだ言う事自体がクダラナイような気がしてきた。行った!面白かった!好きな人は行ってみれば?で、いいと思うの。 だからあんまり参考にならないし妥当性も無いかもしれないけれど、でも書いちゃったものは書いちゃったので以下書いてみる。じゃ、始めようか。 踊って踊って飛んで叫んでアタマも振って。Fatimaのライヴは「楽しい」。好き嫌いは割と分かれるんじゃないかな。こちらのバンドは音楽としての価値がどうとかじゃなくて、純粋にライヴで楽しむためのバンドで。音楽ありき、ではなくて、エンターテイメントに徹する中での音楽・演出。だから音源よりライヴのほうが圧倒的にいい出来だと感じる。 地下室ショウ的な色気の漂うバンドカラーは、他では余りお目にかかれないわね。それは日常には決して有りえないバーチャルな恋のお話ではあるのだけれど、色恋は普遍のテーマよね。 客に対するアプローチが派手で盛大。「もっとおまえが欲しい」と、こう有無を言わさず客を求めてくる強引なアピールか。それでも、そんなこと言ってても、実はなんだか懐が広い。余裕がある感じでガっついてないから、この手の系統のバンドでも素直にすっと入っていけるんだねー。きっと押し売りされると買いたくなくなる現象の逆の法則。品質に自信があるからこそ、売り手に余裕がある商品のほうが安心できる。そこらへんに溢れてるいっぱいいっぱいになって煽ってる低レベルバンドとは違う。 ノリ的にはインディーズVisとしてのスタンダードを網羅、なんだけど、音楽要素のなかに上手く「ヴィジュ系ノリのお作法」がハマりこんでいい感じ。煽り曲って全部同じに聴こえるフシがあるでしょ?あの中に含まれてる、お約束のリズムだとか何だとかを保ちながら、Public eyesとかCandy tripperとか、ありきたりじゃなく仕上げてる。ああいう雰囲気を持ったステージに相応しい楽曲書いてると思うな。ジャジーだったり、小洒落たチープだったり、らんちきパーティの勢いだったり…。 最中は大物。あの「ステージ上の男娼」っぷりに心からの敬意を贈ります。男娼。男娼って言っても男色じゃなくて、男の娼婦って意味ですけど。高級男娼キャラ。ホストじゃない。あくまで高級娼婦。もしくは踊り子。 Candy tripperで彼の開いてる口が好きだと何故か思った。彼はおそらく元々「凡庸な美形」なんだろうけれど、それ以上に、「美形に見せる」のが上手いと感じた。客を惹きつけるのが上手い。徹底したキャラ作り。それは天性の資質なのか、見せる事について計算高いのかな。見事。 アンコールの二回目のCandy tripperでダイヴしてきて、ステージに引き揚げずそのまま二柵目三柵目まで這い上がってきて、悠然とエリアの出口から出て行った。どうもヴォーカルがいなくなったと思ったら、突然横から生えてきたからビックリしたのよ!思わず奇声あげる。嬌声で無くて奇声。驚いた。 ど頭から山本リンダの「どうにもとまらない」をFatimaカヴァーで歌ってましたけど、あれがあんなに似合うバンドもなかなか無いだろうねえ。 一曲、大昔の、最中のやりたくない曲があったらしく。アリシア? 照れなのかなんなのか知りませんが、サビのときに「はい手扇子〜」とか煽るひとを初めて見ました。あの曲、普通にスキだなと思ったんですけど。普段ひねくれてる人が珍しく素直だと、ん?と思う感覚かな。 アンコールでは「Humiliate me more,Darlin'」のパートチェンジをしてまして、TOWAが歌って、最中が叩いて、MIZUHAが下G.、Lay様が上G.4geがベース。(で合ってるかなぁ?合って無さそう。)もうその救いようの無いくらいのダメっぷり炸裂な演奏がいい!同じバンドでここまでヒューミリはダメにできるのか、と。 しいて言うなら、もちょっとギターが丁寧だといいのにね〜、っつーのと、Sanakaのキャラクターが濃すぎて、他のメンバーが中途半端に見えるとこかしらん?中途半端っていうのかなぁ…。ファンにとっては違うのだろうけれど、通りすがりの客にとっては、同じステージにあのメンバーが乗っかってることが、なんだかしっくりこないかもしれないな。気配を消すか、別の次元でのアピールをするか・・・。同じような次元のキャラだと、ヴォーカル劣化版に見えちゃうだろうな。う〜んよくわかんないけれど・・・。何となくそう思った。 あと半端にファンが怖いとか。恋愛感情煽ってるだけに、何かと問題は大きくなりがちよねこのバンドの場合。考え方によっては、それを巻き込んだ上でのバンドカラーでも有り得るし。 ステージ上にしか興味を抱かないタイプの冷静な客が、純粋に楽しむ為には、ハングリーに咲き乱れてる方々も、演出の一部と処理して、割り切ることも必要…かな? それでも、そういうイタタな雰囲気が、それはそれでアリだと思わせるのも真のエンターテイナーたる実力よね。 エンターテイメントとしてはレベルの高いバンドだけれど、まだ発展途上さを感じることもある。 クオリティを追求するならそれこそ、ショウとしてそれを売り物として店の一軒を営業してる…それくらいのレベルでの出し物が出来る可能性をも否定しない。 人間と楽器とステージを使ってそこに何が出来るのか…。"ヴィジュアル系"は面白いわね。 帰りがけに高田馬場を徘徊するナイトメアのひとを三人見ました。・・・やはり憑かれてる。 【SETLIST】 どうにもとまらない/Noble King Snake/赤い薔薇のスープ/新曲(じゃあ聴いてください新曲!)(=peanat)/Blind/Anachronism/Love Me/知らん曲。(アリシアというらしい。)/Public eyes/Candy tripper/Humiliate me more,Darlin'/他よくわからない曲が二曲ぐらい。 【edit:2003.5.29】 |