GATE OF CHAOS DX.

FAUST
DUMMY CHILDREN / emmuree
merry go round / Schwarz Stein
Deshabillz / 2nd effect



高田馬場エリア
2003.3.23





誰が言い出したのか、通称“暗黒祭り”。ダークなバンドがわさわさ出ます。集うお客様も「黒服多い」「男多い」「外人多い」の三点セットでもう大変。インディーズにしちゃ珍しいこの黒率。皆で浮かれて勝負服着て来てます。流石やね。で、思考回路が凡人な私も履き慣れない16センチメタモルミュールなんぞ仕込んできてしまったため、疲れました。非常に疲れました。朝から何も食ってないのでおなかへってます。体力的に大変厳しかったイベントでした。ああゴスくない。


:TOPICS
今日の見所は、メリゴの何だか超越してしまった雰囲気と、シュヴァルツシュタインの目新しさかしら・・・。
次点として、アンミュレの雰囲気は価値あるな。セカエフは音源で楽しみたいかな。そんなとこで。


■FAUST
別に嫌いじゃないんだけど、だから何?みたいな。
曲とか好きだし、あー好きだわー♪ って思うんだけど、0.5曲で、あーもういいわ、はい次ー!みたいな。
だからダークだし黒いしメロあるし背徳の十字架だしヴォーカルの質は「一至か真」系だし嫌いじゃないんだけど、次も観たいわ♪ と思わせるオーラがないと…。
あー、コピバンみたいなもんやね。いうなればオリジナルコピバン。1+1+1+1+1が5にしかならないバンド。
どうでもいいけどはらへった。


■DUMMY CHILDREN
この客層で煽り曲やって誰も微動だにしないという状況がおもしろいね!その最たるものとして、ワン!ツー!コミニケーショォン♪ってアレがなんかその後数時間に亘ってネタになり続けた。無理して英語使ってるよネ!って。コミニケーション以外にもなんかあるだろーインフォメーションとかアイソレーションとか。わかりやすいのは良いことですが。モワティエ集団が一階に溜まってたそうでそりゃあ煽っても、ねぇ…。煽り曲は、ヴィジュアル系としてやらなきゃいけないのか?それはマナーなのか?とか疑問を呈してみたり。前のほうで逆ダイとかしてもOKなライヴだったら有り得る。静かに聴くバンドじゃなかったやねー。deadmanつーよりまったくディスパの方が近い。ていうかもうdeadmanを期待して行くのはやめれ。格が違うから。ああ違うともさコミニケーショォン♪
1+1+1+1+1が7になるくらいのオーラは有。演奏勢い任せで下手くそなのがなんとも。音源は結構スルメなんだけどねぇ。まぁ頑張りなさい。何とかしなさい。
ますますはらへって、むしろライヴよりカレーパン食べたいよパパと思った。


■emmuree
完成の域に入ってるねぇー。空気が凄い。密室感ていうか圧迫感ていうか液体感ていうか、よどんだ空気がフロア中にいっぱい詰まっててぎゅーっと押されるみたいな、なんかそんな感じ。重たかった。黒かった。そしてお経だった。何の曲を聴いてもお経だった。果てしなくお経だった。暗黒お経大会だった。それはそれで有り。いいバンドさんだ。でもなんか生理的に合わない感じがする。自分と相性が悪い、好きなんだけど、大好きなんだけど、どうしてもお肌が合わない愛しいダーリンって感じ。切ない。
バンドとあんまり関係ないところでシモテギター君の表情だったり動きだったり衣装だったりが当たり障りない程度に少しづつキモい。後半それで盛り上がってしまったわ。
ちょっとだけはらへったの忘れた。

■merry go round
天高く掲げられた鏡のような水面。空の水面。まるで空のように身近に存在するんだけど限りなく高い。地の人には揺らすことの出来ない、侵食されない鏡のような水面。という印象ですが、この表現は私にしかわかりませんハイ。文字なんかでは結局何も伝わらないのさ。
なんかね、世界観をゴリゴリ作ってくバンドのディープさでは無くって、すごいっっ!!って感じではなくて、一見ドライなんだけど、でも絶対に俗世界ではない。30センチの至近距離で見ても恐怖しないほどの隔俗感。近くにいるように感じるんだけど、手を伸ばすと高い、とても届かない、感じ。あんなにマニアックなのになんかこうハートにひっかかってた汚れが取れてく感じですがすがしい。解りやすさから程遠いところに有るのにね。・・・いい感じ。さすが真様、魔界に帰郷していた男なだけありますわ。
一階フロアガラ空きでしたが、ふと振り返るとJILSも真っ青なくらいの男!男!男!男!ついでに某バンドギター!うーんカリスマだわ。重鎮バンドだわ。最前ではビックリするくらいトランスしておる方々も。ああいう人が増えたら、楽しい。かも。
新加入のベース&ドラムが「どちらの畑の方ですか?」ってなくらいにハードコアでしたがもう何でも良いです。何でも許すわ。
有無を言わさぬ重鎮バンドでした。おなかはすきませんでした。


■Schwarz Stein
ダミチル・アンミュレ・メリゴと来ていきなり系統変わりました!エレガント・ゴシック・イリュージョン!メンバーも濃けりゃ客も強い!君ら元気すぎ!見た目からしてアレでしょ、Mana様プロデュース。で、音も強いの!これでもかというくらいに打ち込みだわ。ダンスミュージックかね!?んでやる気満々のメンバー以下ファンもまたなんか物凄い盛り上がりを見せるんだわ。ちょっと煽ると怒涛の勢いで反応返してる。近年まれに見るノリノリのファンだ!なんかたのしそーだ!ファンとの一体感!コミニケーショォン!ライヴというよりショウ。ってか、イリュージョン。マジックじゃなくて音楽、さあ踊れ踊れゴスッ子ども!みたいな。Kaya氏のキャラも濃ゆくてGood。
なんか他の何者でもない新しいものを見ちゃいました。一見の価値アリと思われます。ゴスい格好で踊り狂うのも新たなヴィジュの楽しみ方としてイケそうです。
エレガント・ゴシック・ダーザインとかエレガント・ゴシック・アクセスとか、良くわからん呼称がいっぱい考えられてましたね。E・G・accessか・・・。有り得るな。
でもおなかへってるひもじい子の生命力はごっそり削られていきました。もー、ダメです、体力無いと、このバンドついてけないです。あとは、どことなく漂うTHE VELVETの呪い・・・。


■Deshabillz
あ、好き。もう理屈こねるのめんどくさくなって、もーいいや、こういうの好き好き。そこに理屈など全く無いけど、好き。人間、ときどきしょーもないものを突然好きになったりしますよね。ユニオンジャックで7年位前に買ったの出してきて着てみたけど?みたいないいかげんな衣装も、特にどうもこうもないステージングに、目障りにならない程度に不細工も美形もいないルックスも好き。ダークじゃないですね。愉快系。なんかベラベラまくしたてる独特のヴォーカルがすき。そうね、例えばメリゴとシュヴァルツの間の「はし休め」にいい感じ。いやむしろシュヴァルツが濃すぎたからこれくらい侵襲の無いバンドが良かったのか。こういうバンドが心おきなく観られる日本は平和だと思うぜ。で、何故今デザビエかと。ドメチャとの違いも良くわかってない子まきりゅ。


■2nd effect
こりゃまたいい感じに強く出たインダストリアル。ガンガン打ち込み。濃い。派手な音楽はもういいよ疲れたよ、だいたいねー音源で聞く分にはいいけどねーライヴだとねー音は派手でも一般兄さん達ではステージに華やかさがないしねー、とか前半は思ってたんだけど、虚弱の身であっても結局案外惚れた。音楽が良いからライヴで観たらそれはそれでまぁ楽しい。むしろ音源欲しいなぁと思った。何より疲れてたのは私の都合であってセカエフが悪いわけではない。元気な時だったら喜んで踊りたい。もしかしたらヴォーカルはイケメン要素有りかも知れん。てか黒猫行きたいね。なんとなく。

そういやセカエフ見てたマリーさんがブラムハニー見たいと叫んでたよね。あぁ・・・見たいね。今日の演目観てると思うよね。





【edit:2003.3.24】

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