なんか微妙に幸せな気分。 私は気がついてしまったのです。 輝かしい進化を見守り、共に美しい未来を夢見、いちファンとしてその成長を共に喜ぶべく、イケてないところをあげつらってシリひっぱたいてるより、 ただ、何も言わず何も望まず、そのただずまいを眺め笑ってたほうが、このバンドにとっては実は幸せなのかもしれません。 そう、もしかしたら、エルドラードは、おもしろバンドに分類されるべき存在なんではないかと。 だってめちゃくちゃ面白いんだもん!ネタすぎで! 結城のMCが恥ずかしくて恥ずかしくてはっきり言って2メートル先の彼を直視できません!彼は真剣に煽っているので、こう笑っちゃいけないのかとうつむいてプルプルと笑いをこらえておりましたが、無理です。後半ノセられてくるにしたがってどうでも良くなってきて、結局煽られついでに笑い転げておりました。そう、喋ってる内容自体は「ヴィジュアル系ヴォーカリストのサンプルです」といわんばかりなんですけど、あの方が仰るとなにか、全ての発言が微妙に狂って空回りしてるように聞こえます。日本V系ヴォーカリスト分類による結城様の所属は「RYUICHI派」。結局それでハジけてしまったので、過程はどうであれ結果的に煽りにノセられてしまったということになるのですね。達者な方です。 「遊んでますか〜?もっと、めちゃくちゃに遊んでください〜!(プラかよ!!) ネクストー!ヘヴ〜ン!!!!(・・・ルナシーかよ!!)」 挙句の果てに、「清春」。どうしたもんか。feminismの頃の清春が何故かそこにいるんですが。信じられません?信じられませんでしょう。私も信じられませんでした。むしろ信じたくないです。でもあれはどう考えてもfeminism時代の眠そうな清春です。写真では確かに何の変哲もないV系顔していた筈なのですが。黒夢通ってない方は、店頭でfeminismのジャケットの美少年清春を確認してからナマモノ結城様をご覧ください。 ・・・そう、愛してます。 結城様私の王子様って感じ。結城の煽りに抱かれて眠りたいです。心の底から結城様です。 称号・マイ・プリンス・結城。 そんなエルドです。 私思いました。 エルドは売れなくて良いです。いつまでもそばに置いて心なごむへたれっぷりをこそ、心から愛していきたい。 今日のエルドのリピート参加理由は、エルドのライヴが上手で好きだからじゃないんです。前回TOUR AULAのライヴ時に、WESTワンマンのできるその動員力から比較してあまりにもなへたれっぷりを見せ付け、ある意味あれだけ私を感動させてくれたこのへたれバンドは、どれだけ成長するのかな・・・っていう、興味です。 その割にはおそろ〜いとか思いながらわざわざエルド御用達ブランドB.P.Nで固めてみる辺り、ウキウキしてるようです。普段着ないようなバンギャ服着てるもんだから家族にすんごいバカにされました。 本日の客、静岡サナッシュにて、48人。(アンコール幕間時集計) (そうだよね。そうだよ、だってぴあにチケット買いに行ったら「その公演は取り扱いしてません」って言われるくらいだもん。) 客少ないのは本当に楽でいいわ・・・。広い、見やすい。最高! メンバーを威嚇するような見かたで小姑のように演奏チェックしてます。もう私はライヴに何しに行ったんだか訳わかりません。 演奏的に聴けないくらいの酷いレベルではなかったような。いや、間違いなくヘボなんですけれど。でもまぁ、サナッシュ動員48人レベルとしちゃドヘタとは言わないくらいには。(レベル低すぎ)。可もなく不可もなくヘボだなって感じ。 ベースがやたらとしっかりしてて、ドラムも華がないけどソツなくこなしてるのでなんとなく聴けちゃうのかな。そう、ベースはとても心地良いんです。さすが瞬介エルドのキーマンなだけあると思った。この人だけで保ってるのかなとか不必要なことを考えるのは禁止です。 相変わらずギターが音源より華やかでないのは、エルドのリフ激ラヴな私にしたら致命的ですから、頼むから死ぬ気で弾いてよ。特に憂。上手のギャル男ってる貴方です。TOMO氏のギターが中盤から突然映えるようになったのは何かあったんでしょうか?まだまだギター勢なんか頼りないけど・・・。同期をかぶせると途端に楽曲がドラマティックになるあたり、エルドラードの曲を真にライヴで生かすにはもうあと二人くらいギタリストが必要なんじゃないかとか思います。ふんふ〜ん・・・ そんでもってプリンス結城です。音源だとどーにもこーにも足引っ張ってるんですけど、歌的には、動員48人レベルとしては(しつこい)結構歌えてるんじゃないかなぁと。アンコールの新世界でいきなり声出るようになってましたけれど、何が起こったんでしょうか?初めからその声出しとけー!ステージングがどうにもこうにも首まで没個性ヴィジュアル系どっぷりかつ微妙なのがこう鼻につくんですけれど、プリンス結城はまさに微妙なところこそ愛おしいから、別にそのままでいてくれて笑わせてくれれば良いです。むしろ隣のお兄ちゃん的気さくなプリンスなんて絶対に見たくありません。もしそんなことになったら泣きながらエルドリリースの全作品に五寸釘打ちます。 メロディアスかつ激しい曲って、大好き。マキャベリズムとかHEAVENとか笑っちゃうくらい煽られる〜!ラスト・ループの煽り曲弟切葬すごいねっ!踊るは飛ぶは頭振るわのてんこ盛りで。曲自体にはしょうもないのになんかもう面白くってヘラヘラヘラヘラしてました。まさにこういうのはV系マジック。 Round Tripってさ、雰囲気ある曲でしょ。静かに脈々と流れるようでいて心はフツフツして・・・。そういう感情表現の細かい曲をライヴで再現したときって、この手のデキるバンドがやったら多分ものすごいパワーになるんじゃないかと思うんだけれど、まだまだ、イマイチです。こういうのって、相当の経験値が必要とされるんだと思うの。このツアーのバカみたいな本数を生かしてがんばってください。「つくづくLIVEがイケてない」エルドが全国ツアー2ヶ月で26本も組んでると聞いたときは結構嬉しかったの。埋まるわけねーじゃん!でもやる!おっきくなる!っていう気合が好き。フランスで写真集作ってたときなんかは張り倒したくて仕方なかったんですけれど。サーカスみたいな曲ってさ、薄っぺらかったらマジで救いようも無いと思うんだけれど、結構いいなぁと思うの。なんか、ポイントつかんだら絶対にいいライヴ出来る様な気がするんだけれど。 ファン的には、「メンバーのキャラ」と「逆ダイ+ヘドバン+振り付け(三点セット)」でバンギャル引っ張ってる典型的売れ筋パターンなんじゃないかと思うんだけれど。それが作ってる曲に似合ってないから笑えちゃうんだろ。ライヴの組み立て方そのものがヴィジュアル系マニュアル過ぎてて、一生典型的バンギャル以外の客が取れないと思うんだけど、いいの?いかにもメジャーに行きたそうなんだけど。 上手いこと楽曲に見合うようなべストな演出を考えて、スタイリッシュに、センスフルに、調整してください。君たちならやれる。はず。期待してる。 とか言いつつ、別に私としてはいつまでも動員48人のへたれエルドでも全くかまわないので関係ないですけど。ふふん。 まぁ、なんていうか曲は好きだし、後半はなんだかやたらと楽しかったし、プリンス結城は愉快すぎるので、また行きたいです。笑いに。 最低と呼ぶなら呼んで。 結論: 「ヘタクソだけど好きだよ練習して出直して来いラ〜ヴ★」 【SETLIST】 一曲目SILENCE〜ノスタルジア。SILENCE・BIRTHの曲いっぱい。AULAから新世界・HEAVEN・マキャベリズム・MISERY。本編トリは弟切葬、シメは砂の王国。 ああ、レポートというよりつくづく小姑だ・・・ 【update:2002.10.18 edit:10.29】 |